GOOD DESIGN AWARD 2019 2019年グッドデザイン賞受賞作品 Branch

2019年グッドデザイン賞受賞作品『Branch』

株式会社杉山真設計事務所が企画、設計いたしました
分棟建築『Branch』(ブランチ)が
2019年度グッドデザイン賞を受賞しました。

『Branch』は様々な世代が血縁に縛られず
楽しく暮らせる住まいです。

金沢の街並みとBranchの外観

『Branch』が生まれた理由・背景

近年、大地震、津波、大火事などの災害や、孤独感、社会インフラから置き去りにされている弱者の増加、少子高齢化社会、終身雇用制度の崩壊、将来の生活等々、先の見えない漫然とした不安感を感じながら暮らしている人々が増えています。その様な漫然とした不安感が増長している原因には、核家族化によるコミュニケーション不足、長い歴史で培ってきた年功序列や血縁関係でない人との接し方など、支え合って生きるのが上手く出来ない、という事があるのでは無いでしょうか。祖父母対孫世代、そして親世代が多世代で悩みや不安感を共有することができなくなっている住み方が原因の一つでは無いでしょうか。

『Branch』は世代や立場の違う人々が共に暮らし支え合うことで、誰もが安心して楽しく暮らしていける住まいを目指します。

Branch昼の風景 Branch夜の風景

『Branch』の仕様

建設地 金沢市
敷地面積 282.46㎡
建築面積 141.19㎡
延床面積 179.90㎡
主体構造・工法 木造軸組工法
階数 2階建て
用途 一戸建ての住宅(グループリビング)

『Branch』の特徴

               

金沢の町家が並んだ様な、地域性の判る外観に、様々な世代が楽しく暮らせる住まいです。
子育て世代に対応したメゾネット形式の部屋や、学生一人部屋、高齢者に優しいユーティリティの部屋と、バリエーションを個室に持たせたことで、異なる世代に対応し、庭スペースを取ることで、通風やプライバシーに配慮しました。 大屋根で包む共同使用スペースには各人が持ち寄った書籍を自由に閲覧出来る図書室や、 個室と水廻りの間に、隣の公園を眺める事のできるスペースを配置することで、個室に籠もることなく、各人の居場所が出来ます。ゲストルームを作ることで、自分の家のように遠慮なく来客に対応でき、その結果、誰もが住みたくて帰りたいと思える家です。